Episode Again

論文執筆後記
あるいは闘う大学院生(;o;)その二

修士論文のときも論文の整形・印字では大騒ぎになったのですが、 またまた今回もすんなりとは、論文が書けませんでした。

5月二度目の挑戦...

1月16日に必死の思いで論文を提出した話は、前の 「論文執筆後記」にも書きましたが、 そのあと、次のようなやりとりがありました。

「仕上げの粗いところがあるし、やるっていってた 1909年改正まで行ってないから、今回はまあ、単位修得ね。 もうちょっと頑張ってもう一回出してください。(先生)」「はあ...。 わかりました。で、次はいつですか?(私)」「5月。(先生)」 「ひいいいいぃぃぃぃ(私の心の叫び)」

というわけで、早くも2月にはまたまた論文の執筆に着手していたのです。 次の提出日は5月7日、私には春休みもゴールデンウィークもないのか、 と天を仰いで嘆いても、やれと言われればやるのが学生の務めですから(泣)。 ところが大問題があったのです。 3月31日付けで私は「単位修得の後退学」。 3月28日には卒業式にも紛れこんでいたわけです。 手続上、大学院生から「PDF」と呼ばれる身分へと変更になりました。 そうすると、論文の執筆活動に必要な「図書館の利用権限」 「ネットワークの利用権限」を更新しなければならないわけです。 ところが、その手続に必要な学術振興会からの証明書の発行が 早くとも4月末日。まともに手続に従っていたら、論文を書けないことになります。

ネットワークの利用権限については、センターの方にお願いして別の書類で アカウントを更新してもらいました。問題は図書館。論文の提出日まで 使用中の文献を返したら最後、もう執筆活動はお終いです。私は 卒業後も確信犯として延滞を続けざるえませんでした (図書館の方々もうしわけない)。おまけに利用期限の切れている カードで書庫に入りこんで文献を探したり、どうしても必要な資料の コピーのために「これコピーできないと私はお終いです」とか 図書館員の方を脅迫しながら、無理矢理当日貸し出ししてもらったりと、 無法と非道の限りを尽くさざる得なかったのです。 こんな無法と非道の限りを尽くして法学の論文書いているのだから、 「紺屋の白袴」もいいところです。

で、後で聞いて知ったのですが、別に学術振興会の証明書がなくても、 指導教官と学部長の署名捺印のある書類さえ書けば、利用カードは 更新できたらしいのです。なんてことだ(と大げさな身振りで 手を広げ肩をすくめる)。

よく調べなかった私が悪いとは いえ、どうしてこうも諸手続でバタバタしている時期に論文の 山場が来るような〆切があるのだぁ!!!とわめいていたら....また 後で聞いて知ったのですが、この5月7日という〆切は留学生など 秋に帰国する人たち、かつ「在学生」のため、すなわち 課程博士候補のための〆切で、私のように形式上退学してしまった人、すなわち 論文博士候補は「別に無理して5月7日に出す必要はない (法学部事務室の方談) らしいのです!!!ひいいぃぃぃぃぃ!!!(脳爆)。 昨年度、法学部の博士号取得の手続が変更になって、今年限りの 移行措置なんてあったりして、 なんだかわからないままとにかく呪文のように「5月7日、5月7日...」と 目標に向かって論文を書いていた私は一体何だったのでしょう?

印刷のトラブル、今度は何?

さて、A4 10ポづめ266枚というバカ長大論文を書いてしまった 私にはいつもいつも論文の印刷という大問題が付きまといます。だいたい、 こんな長大論文を審査用に3部も出さねばならないというのも大変な話だが、 私は1月の分も含めるとこれを6部提出していることになる。 なんてことだ(と大げさな身振りで手を広げ肩をすくめる)。

そこで、 世話になっている 地学研究室の超イカしたApple Laser Writerという高速なPostScript プリンタから超キレイな印字で超高速に印刷して、これをマスターにして 3部作ろうと考えました。そこで私は5月2日に地学研究室にいき、 そこの超イカした超早い超安定したWindows NT4 Workstationから、同プリンタに DVIファイルを出力できるようにソフトウェアを導入し「よしよし」といいながら 帰ったのでありました。

で、すでにイカしたIBM ThinkPad 535をメインマシンにしている私は、 自分の論文の処理については安心しており、 5月7日の早朝4時にDVIファイルを作製することができて一安心しました。 それで、寝たり風呂に入っている間に、 自宅の比較的遅いおまけに印字がそれほどには美しくない (それでも十分に美しいが)レーザープリンタで印字を開始し、 普通の人々が通勤通学を始める時間には、1部だけ作製することができました。 私はこれは「保険用」としておき、本番は地学研究室のイカした Laser Writerで...と思って地学研究室に 来てみたら、

印刷できない。

なぜ?と 10時までいろいろとやってみたが、Laser Writerから出力される サンプルを見る限り、Network Printerとして機能しているはずのLaser Writerの IPが「0.0.0.0」になっている。「誰かいつの間にか初期化しやがったなぁ(怒) !!!」と怒りまくり、事情を知ってるだろう山口君に電話をしてみたら、 5月6日以降確認されたことによれば、 地学研究室のPostScriptプリンタが不調になってしまっているということだった。

...というように、日頃温和(笑)な私さえ怒りにうち震えるような ピンチが5月7日には襲っていたのです。やはりマーフィーの法則は真ですよ。 それとも私の運が悪いだけ?


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