せっかく良書だと薦めるのだから、本書の一部分を抜粋して紹介します。 私はこの抜粋を心の底から「公正な引用である」と信じていますが、そう思えない人は私に文句を言わずにアスキー出版局に通報してやってください。
もし、「本当にいやなジョーク」と呼ばれるディスカッションの中で「いやな」ジョークに嫌になったら、非難できるのは自分だけである
あなたは奇妙な都市にいる。通りを歩いていて、「熱いおんどりと濡れたビーバー」という名の店を見る。ウインドウにはペットショップであることを示すものは何もない。入り口にはX指定の成人向け商品のみ、21歳未満お断りと書いてある。入ると、まさにその通り、アンドレア・デュオーキン(訳注: 「The New Politics of Pornography」の著者)が悲鳴を上げながら最寄りの精神病院に飛び込むだろうポルノでいっぱいである。直ちにあなたは店に向かってこう言い放つ。こんな商品をこの店で見つけてショックを受けた、本当にショックだ!と。気が付くとあなたは小さな白い部屋にアンドレア・デュオーキンといることになる。
「インターネットの戒律」Thomas Mandel / Gerard Van der Leun 著、西尾 操子 訳、アスキー出版局 1997年 114頁より