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白田の情報法研究報告

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* はじめに *

何をしているのか、よくわからないといわれたりする私の研究について、広く皆さんに知って頂くために、研究している内容をリアルタイムに提供することを目的としてここを開設しました。

最近、研究がアップロードできないので、サボっているみたいで恐縮です。



最近の私

実際は博士論文の審査がようやく来年始めに決まったり、来年夏の学会報告が決まったりとしているのですが、どうも博士論文がチキンと処理できないと私の気持ちとして先に進めないのですねぇ。しかし、こんなに審査が遅れるなら、別に無理して5月に提出する必要はなかったなぁ。と、まあ、思っております。

サイバーがらみの研究についても、最近気が入りません。この辺の問題はもう、偉い人に任せてしまって、もう少し大きな視点からの研究(すなわち学者的研究、言い方を変えれば実用性限りなく「0」)をしたいと思っています。もうちょっと具体的に言えば、「法は情報をどのように扱ってきたのか、そしてどのように扱っていくのか」というようなテーマです。今の議論は既存の法や権利の枠組みを所与の前提としていますが、「果たしてそうだろうか?法や権利として把握されてきたものを別の枠で切り分けることもできるのではないだろうか?」という疑問です。

こういう問題意識とはまったく無関係にイギリスやロンドンの歴史に関する本を読みつづけています。私の修士論文で扱った時代カバーするものです。イギリスは、あきれるほどつかみ所のない国ですね。地方がバラバラ、宗教がバラバラ、戦争においては無定見、主義主張がころころ変わる。「ずる賢いイングランド」「素朴すぎるスコットランド」「かわいそすぎるアイルランド」「影が薄いウェールズ」というのが率直な印象。とはいえ、私はイングランドが巨大な帝国を運営できたのも、多様すぎる価値を内包した「内部の巨大な混沌」が理由なのではないかと思うのです。詳しい人、いろいろと教えてください。

あと、いつの時代でも何処でも、民衆ってのは、上の都合でひどい目にあってますね。これから日本国が破綻しそうですけど、まあ、アイルランドのかわいそな人たちのことを考えると大したことないような気がしてきます(歴史教育の積極的効用)。

Book Shelf

「かようかい21号」が出ました。けど、今回は原稿が少なかったみたいです。私のグロテスクな小説「Baroque」は継続中。

* 注意 *

ここに掲載されている文書の内容は「無保証」 ですし、「転載も禁止します」(リンクならOK。ただしリンクされた方は、必ずその旨メールを下さい。アドレス変更がありえます)。従って、ここに掲載されている文書は「見本」であると御理解ください。また、御意見・御批判は歓迎しますが、それらは必ず「完全版」について行って下さい。完全版はポストスクリプトファイル あるいは、DVIファイルで提供しますから、必要な方は私にお手紙ください。個別にファイルをさし上げます。

[追加情報] 最近 Adobe Acrobat 3.0Jを購入しましたので、PDFフォーマットによる「完全版」のオンライン配布を開始しました。でも、必要な人はいるのだろうか?

GET ACROBAT READER

latex2htmlがうまく使えなかったので、自前のコンバータを作って LaTeXの原稿からHTMLファイルを作成しています。当然のことながら、不完全ですから、ここに掲載されている文書には次のような問題が存在しています。

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* 履歴書
    私を雇ってくれそうな貴方のために。

* 英米法系コピーライトの歴史的研究, 1997年1月
    とりあえず表題と目次だけ公開の私の博士論文。 5年間を費したバカ長大論文の結末は原稿用紙約1300枚!!5月に提出したのに、まだ口述試験の連絡がこない。やっぱり読むのが大変なんだろうか(泣)。

* 情報テクノロジーの進展と法的課題 in 堀部政男・編著, 情報公開・プライバシーの比較法, 日本評論社, 1996年12月
    情報公開とプライバシーに関心があり、おまけにお金持ちな貴方のために。

* アメリカにおけるインターネットへの司法権力の介入: IAJ News, Internet Association of Japan, Vol.3 No.1, 1996年4月
    エッチがダメになった背景にはどんな事情があるのか知りたい貴方のために。

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* 比喩・概念・法 ---仮想空間を切り分けるもの(1)---: Smart Community, Smart Community 研究会, 1995年11月
    「サイバースペース」とか「スーパーハイウェイ」とかいう言い方の違いのなかになんか意味があるの?という貴方のために。

*アスペン・サミット オンライン ---ネットワーク時代の政府と共同体の役割---: Smart Community, Smart Community 研究会, 1995年10月
    アメリカのネットワーク関係団体ってどんなことをしているの?という貴方のために。

*ハッカー倫理と情報公開・プライバシー:「高度情報化の法体系と社会制度」 科学研究費補助金・重点領域研究報告書, 1995年3月
    ハッカーは犯罪者であると思っている貴方のために。
PDF Download
*ネットワーク上の名誉毀損と管理者の責任: レポート, 1994年4月

    オンラインで罵倒されたことがある貴方のために。[注意!!]このレポートで言及している「ニフティサーブ名誉毀損事件」に関する最初の判決が出たために、にわかにこのレポートへの関心が復活しているようですが、次の点にご注意。
  • このレポートは訴えが提起された1994年当時に書かれたものであること。
  • このレポートは大学院ゼミの論題として書かれたもので、アメリカの名誉毀損に関する法理を機械的に適用してみた「思考実験」であること。
  • 訴訟での被告であるSysop氏による批判記事が「NIFTY-Serve FSHISO MES4 #3079からのコメントリンクそのうちFSHISO-SYSOP の「異論」は#3102」にあるとされているものの、その記事自体は未だに発見していないこと。

*コピーライトの史的展開
    著作権ってなんだか胡散臭いなと感じている貴方のために。 1996年12月をもってイギリス編が完結しました。めでたし。

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*法令用語と判例における「情報」: 「情報の瑕疵がもたらす民事上の責任に関する調査研究」 財団法人 比較法研究センター, 1993年6月

    情報、情報っていうけど、法律の世界ではどんなふうに把握しているの?という疑問を持つ貴方のために。

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* リンク *

* とっても悪筆で、枠の中に小さな字で何事か書きこむことがたまらなく苦痛なLaTeX使いの貴方に朗報!!フリーのプログラマ 山口志義夫さんが 履歴書そのまんまを印字してくれるスタイル を作って下さった。就職活動で大量の履歴書を作成しなきゃならない貴方に必携!! ただし、"gzip"と"tar"がなんだかわからない人には使えない。
* 大変立派なオンライン法令集を作ってらっしゃる福山平成大学の 吉崎暢洋さん。貴方のブックマークにもぜひとも登録して下さい。
* ハッカーについて誠実に取り組んでいる東北大学の 山根信二さん。彼の 「ハッカーに関するリンク集」には、上記の私の論文でも使った文献がリンクされていてとっても便利。

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* 付録 *

タイトルページを短くするために、「付録」を別ページに移動しました。参考資料や、私の雑文、秀丸のマクロなどがあります。

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Counter 白田 秀彰 (Shirata Hideaki)
日本学術振興会 特別研究員
(Research Fellow of the Japan Society for the Promotion of Science)
一橋大学 第二研究棟403号(内線8634)
mailto:hideaki@higashi.hit-u.ac.jp