リアル桃鉄2012 茶会チーム

茶会チームの報告は、今年もまた指導教員にして総統である私が書くことになった。「総統は茶会員の第一の下僕」という会の方針ではあるのだが、本当にだれか書いてくれると楽で助かる。ただ、今回は清水君がカード表の大変複雑なテーブルを作成してくれていたのと、写真の下処理をしてくれていたので、その分助かった。

写真は、立川駅に集合した茶会チームとCチームのみなさん。この日はお天気は良いということだったけど、蒸し暑い日だったと記憶している。

立川に集合した人たち
基礎演習のT君 毎年、茶会に募集をかけてモノズキなオジサンたちがリアル桃鉄に参加してもらっているわけなんだが、今年は月曜日開催ということになったので当然社会人参加者はゼロ。そこで基礎演習の学生さんたちにも参加を呼びかけたところ、T君が参加を表明してくれたので、茶会チームに編入。

彼は私のコスプレ魂をみて、戦前大学生のコスプレをして参加してくれた。その一方で私がコスプレでなかったのでちょっと申し訳ない気持ちになった。いまどきこういう大学生角帽をわざわざ通販で入手したT君は変人的意味で見どころがある。

まず私がサイコロを振り、出た目によって第一回戦のゴールが巣鴨と決定した。巣鴨にはおいしい「町の普通の食堂」が何店かあるので、トップでゴールしおいしいお昼ご飯を食べたいものだと思っていた。

さあ、第一投目。前回のリアル桃鉄では、いきなり「1」が出て絶望したわけだが、今回は… なんだったっけ、まあ要するに武蔵境に行ける程度の目か出たわけだ。

さあゲームの始まりです

サイコロを振る
武蔵境へ 順調に武蔵境に到着。一緒に出発したCチームは、たしか西国分寺か 国分寺で降りて行った。このあと彼らは「どうしてこうなった」 とツッコミを 入れたくなるほどひどい状況になったわけだが、それはCチームの報告に譲る。

さて、私たちが武蔵境で何のカードを引いたのか忘れてしまった。すくなくとも 駅からでなければならないようなカードではなかったのだと思う。

これまた順調に荻窪に到着。たしかここらあたりで中央線に何らかのトラブルが生じて遅延などしていたのではないか。そこで私たちは総武線に乗り換えて移動を継続した。

荻窪でも何のカードを引いたのか忘れてしまった。おそらく、進行の数が変わるような性格のもので、駅から出たり、恥ずかしい思いをしたりするようなものではなかったと思う。

荻窪
阿佐ヶ谷 驚くほど何ということもなく、阿佐ヶ谷に到着。ただ、私の記憶が確かならば、この時点でAチームがもう第一回戦のゴールである巣鴨に接近していると聞いて、「マジかよ。チートしてるんじゃないか?」 と思った。いくらなんでも横浜から巣鴨にこんなに短時間で移動できるものだろうか、と思ったのだ。

今回のゲームでは、新宿でサイコロを振り、そのまま直進と山手線外回りと内回りを振り分けることになっていた。もちろん新宿から巣鴨にまっすぐ進めれば、勝ち目はあるが、逆回りになると巣鴨ははるか彼方に遠のく。運命のサイコロを振ったところ、遠回りが確定し、「ああ、この勝負での勝ちはなくなった」とあきらめた。

新宿の分かれ道
代々木へ というわけで、代々木に到着。ここで引いたカードは、ニコニコブーンカード。 たしかジャンケンで犠牲者を決めたら、清水君になってしまった。というわけで

満面の笑みで、ニコニコブーンをしていただきました。お疲れ様です。私たちがこういうことをしているうちに、Aチームは悠々と巣鴨に到着し、第一回戦が終わった。この後、私たちは、代々木駅付近の某居酒屋の昼メニューを昼食とした。

これが私が私が食べた食事の中で一、二を争うほどまずいお米とまずい魚を使ったもので、衝撃を受けた。そのことをつぶやいたら、清水君から「シー」とたしなめられたが、素直な自分の感情を表現した方がいいのではないかと、私は思う。ただ、そのおかげで、「ああ、大学の生協って、あの価格であの水準ならずいぶん頑張ってるんだなあ」 と思うようになった。

ニコニコブーン
大崎 さあ、二回戦。巣鴨にゴールしたAチームよりも、われらは代々木という望ましいスタートラインにいるわけだ。後から知ったけど、Bチームもこのとき代々木にいて、彼らはサイゼリアで食事をとったらしい。昼食競争は圧倒的にBチームの勝利だったといえるだろう。

とうわけで、大崎に到着した。大崎は夏と冬に必ず待ち合わせする駅で実になじみのある駅だ。

ここで我々が引いたカードは、「金麦カード」。昨年の経験から、JR駅のキヨスクにはスーパードライしか置いてないとわかっていたので、サッサと駅を出て駅周辺のコンビニを探そうと思った。しかし、とりあえず構内のNew Daysになにかあるかもと思ってみてみたら、ありました!金麦が! さっそく購入して、ねちっこい笑顔担当の私が、女優になりきって金麦のステキさをアピールしてみた。

金麦おじさん
金麦おじさん 金麦は、私がおいしくいただきました。

金麦飲んだら、たぶん次は大森に着いたんだろうと思う。そういう並びになってるから。大森といえば、かつてニフティのオフィスがあって、デイリーポータルZを訪ねて行ったときに降りた駅、という認識だった。この駅で出た目が…

大森
ムツゴロウカード まさかのムツゴロウカード。ニフティのオフィスのあった側は完全なオフィス街で動物はあんまりいなかったような記憶があった。まあ、いたとしてもハトだろう。そこで、あえて旧ニフティ側の出口ではなく反対側の出口に出てみた。そしたら、あまりにも雰囲気が違うのでびっくりした。反対側出口は、なんだか昔ながらの商店街とか住宅街の雰囲気で、しかも駅からいきなり急階段があって山の上に神社や住宅があったのだ。神社カードを引いたら、大森駅なら山側の出口に出る。これ豆知識
大森駅の山側は文人などが多く住んだ高級住宅地らしく、町に大正ロマンまたは昭和モダンなステキな家がいっぱいある。ああ金持ちになってこういう家に住むはずだったのに…とおもった。仕方がないので他人の家の前で記念写真。

神社があるのだから、猫の一匹二匹はすぐに見つかるだろうし、高級住宅街なんだから、きっと立派なゴールデンリトリバーとか、シベリアンハスキーとかがバウバウ言ってるものだと思ったら、何にもいない。ハトすらいない。神社なのにハトもいない。これはおかしい。

大森のステキ家
猫発見 「こりゃまずい。いよいよギブアップか」と歩き回りながら観念していたら、昭和モダンな感じの実に手の込んだ家があった。「ああいい家だなあ」と見上げていたら、軒下に猫がいた! 「ねこーねこー!」と叫びながら唯一見つけられた動物の写真を収めた。ねこ、昼寝してくれていてありがとう!

とかなんとかしていたら、横浜についた。第二回戦のゴールの鎌倉が射程に入ってきた感じだ。で、ここで引いたカードが「暑中見舞いカード」。自分で自分に暑中見舞いを書く羽目になるとは思わなかった。

横浜
自分に暑中見舞い 「まあ横浜なんだから、郵便局くらい駅のそばにあるだろう」と思っていたら、出たらすぐのところに大きな郵便局があった。さっそく葉書を購入して、自分に暑中見舞いを出す。

横浜で、たしか根岸線ラインと東海道ラインをサイコロで選ぶというルールがあった。そして私たちが関内にいるということは、それは根岸線ラインになったということだ。ああこれで鎌倉がまた遠くなった。

関内で何のカードを引いたのか記憶がない。大したカードではなかったのだろう。

関内
鶴見 そして鶴見というところについた。根岸線の駅はどこも大体同じ感じで、印象に残らない。鶴見では、再びニコニコブーンカードが出た。こんなに空いた駅ならニコニコブーンも恥ずかしくない。

というわけで、極めて長いホームの端から端まで私が満面の笑みとともにニコニコブーンしたわけだが、どうしたわけかこんなに遠い写真しか残っていない。というか私がどこに写っているのかすらもよくわからない。

ニコニコブーン
鎌倉到着 それで、鶴見で特急カードを引いたのだと思う。そして三回だっけ、サイコロを振ったら、かなり良い目が続けてでて、ここで私たちは鎌倉着が確定した。さあ、急げ鎌倉。というわけで、二回戦はトップでゴール。しかし、今回は一回戦、二回戦のポイント制だったので、総合判定で、Aチームが優勝と確定した。

蒸し暑い中、頑張った私たちは、のどが渇いた。そこで電車の中にいるときから、かき氷の食べられる店を清水君に探してもらっていた。勝負が終わり駅に着くとただちに「いそげいそげ」と言いながら、かき氷の食べられる店に移動し、白玉宇治金時等の冷たい氷菓を食べて大変満足したわけだ。

今年はホテルが駅から丸見えなほど近いので、宿への移動は楽々。こうして2012年のリアル桃鉄は終わったのだった。